(6)隣接学会との交流 (2017.01.03)

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さて,個人webページ www.greekmath.org/senkyo/ に載せた「立候補者の言葉」のうち,(5)財政問題と(6)隣接学会との交流を説明していません.先に(6)に行きます.

もとのツイート 21:15:56

化学史学会をはじめ,日本科学史学会と部分的に分野が重なる学会はずいぶん増えました.それが,科学史への関心の高まりや,新たな分野の出現によるものなら結構ですが,科学史学会が会員のニーズをとらえきれないことの結果でもあるように思います.

もとのツイート 21:16:13

専門的な学会があるのに,それを包括する学会があって賑わっている例として,4年に一度開かれる国際科学史技術史学会(ICHST)があります.実際に参加しても全体像が把握できないほど巨大な集会ですが,行けば世界中の知り合いに会えて,さまざま発表が聞けるので便利です.

もとのツイート 21:16:53

残念ながら,科学史学会は国内でそのような地位を占めていません.ICHSTほどのものを目指すのでないにしても,隣接分野の学会の会員が,とりあえず科学史学会には入って,総会に顔を出す意味があると感じるにはどうしたらいいのでしょうか.

もとのツイート 21:17:11

学会に入る意味は,1a.発表(口頭・論文)の場の確保,1b.その発表を聞く・読む,2a.研究に関連する情報を得る,2b.他の研究者との交流,といったあたりでしょう.これらは相互に部分的に重なります.

もとのツイート 21:17:21

科学史学会の名簿を見ると,科学史で大学に就職しているのに,いつのまにか会員でなくなっている人も珍しくありません.科学史学会が上にあげた4種類の機能を果していないと判断されたわけです.

もとのツイート 21:17:33

実際,学会の運営は1980年代(多分もっと前)から変わっていません.年1回,2日間の年会では発表は20分だけ.前も書きましたが,これが不満で他の学会で発表するようになった人もいるでしょう.

もとのツイート 21:17:43

学会のホームページは,最低限のお知らせ以外はまったくあてにならない.たとえば科学史通信の発行のお知らせは2013年が最新で,その後は載っていない.「通信」は会員ならバックナンバー全文が読めなくては話にならないでしょう.

もとのツイート 21:17:57

最近発足した他の学会は,財政上の事情もあるのでしょう,最初からネットを十分に活用しています.科学史学会はいまだに前世紀の態勢です.連絡事項さえ十分でない.研究上の有益な情報提供はほとんどできていません.

もとのツイート 21:18:10

しかしここでは,上に書いた2b.の他の研究者との交流に話を絞ります.人と会って話をする機会ということですが,一部の分科会を除けば,年に1回の総会がすべてでしょう.各地方支部は,どうしても出席者が同じ顔ぶれになりがちです.

もとのツイート 21:18:21

いっそ総会を3日間にして,もっと十分な発表・討論・雑談ができるようなプログラムを作ってはどうでしょうか.7月の海の日など,連休に総会の日程を移動することも検討に値します.支部例会には交通費などを支給して,他の地方の若手研究者を招くのはどうでしょう.

もとのツイート 21:18:37

11月から12月に開かれる西日本研究大会の発表が増えて,規模が拡大するといいのですが.5月末(今年は6月はじめ)の総会と違った特徴が出せるといいのですが.たとえば毎年テーマを決めて,主要発表者を実行委員会が招聘するとか.

もとのツイート 21:18:47

私の発想には限界がありますから,もっといい案もありそうです.学会は,人が出会って自由に議論懇談できる場を提供せねばなりません.科学史学会の全体委員会は前年と同じことを漫然と繰り返すだけで,学会は魅力を失ってきた.そして隣接分野の学会に人が流出しています.

もとのツイート 21:19:06

隣接分野の学会に入っても,やっぱり科学史学会は外せない,と思わせるだけの活動が必要です.科学史学会は科学技術史全般をカバーするわけですが,そのことが,焦点が定まらないという欠点ではなく,広い範囲の多様な人物に会って議論できる長所と感じられないといけない.

もとのツイート 21:19:24

私が思いついたアイデアを再度書き並べてみます.総会を3日にする(連休に移動?),支部例会で地方間の交流(交通費支給),西日本研究大会の拡大(総会と違った特徴,たとえばテーマ設定)を述べました.他に,隣接分野の学会とのシンポジウムは,毎年開催したいものです.#科学史学会選挙

もとのツイート 21:19:52

隣接分野学会のとの交流で話を始めたのですが,結局,科学史学会が必要だと思わせる魅力が必要だという議論になり,数十年間,前年と同じ事を繰り返してきた全体委員会への批判になりました.だってあまりに怠慢じゃないですか.今日はこのくらいで.

もとのツイート 21:20:06


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